ブログ 〜箱屋の試み〜
◎第二百二十五回 福井でいただいたおもしろい紙 〜その1〜
3月15日(火) 晴れのち曇り(香川県)
先週末、勉強と仕事を兼ねて、京都、福井へ行ってきました。
京都へ行くのは二十年ぶり、福井には初めての訪問でした。
岡山県より東へ行くのは、3年ぶりかなぁ。
久しぶりの新幹線で、まずは京都へ向かいました。
京都では、友禅染めの工場を見せていただきました。
いわゆる着物の「友禅」ではなく、紙を友禅風に染める方法で、赤や青、金や銀などのさまざまな色を使って紙を艶やかに彩っており、非常に興味を持って見させていただきました。
友禅染めを活用することで、おもしろい化粧箱ができそうですよ。
1日目は京都で泊まりました。
二条城を見ながら知り合いのおばさんの家に向かい、おいしいお好み焼き、鉄板焼きをごちそうになって、京都の夜を過ごしました。
翌日、京都から福井県へ移動です。
福井は「越前和紙」と呼ばれる紙の産地で、紙文化が根付いている県です。
福井にある、篠原紙器とお付き合いさせていただいている紙屋さんを訪ね、「越前和紙」にまつわるおもしろい話を聞いたり、たくさんの和紙サンプルを見せていただきました。
紙屋さんが連れて行ってくれた製紙屋さんでいただいたのが、写真の紙です。
このブログでも何度か紹介した「楮(こうぞ)」という紙の原料と、同じく紙原料である「パルプ」を組み合わせた和紙です。
「手すき」の和紙なので、繊維が交わっていて、とても強い紙です。
この地域では、ふすまに貼るための和紙を製造しているため、紙が分厚いです。
これまでにも高知県や愛媛県の和紙の産地を訪れましたが、福井で見せていただいた和紙は厚くしっかりしています。
おもしろそうな紙がいっぱいあったので、製紙屋さんに無理をお願いして和紙をたくさんもらって帰りました。
いただいた和紙の中から、目新しい紙を少しずつ紹介していきますね。
それにしても、福井県はいい所です。
辛味だいこんおろしの入った”越前そば”はとてもおいしかったし、夜少しだけいただいた”越前かに”もおいしかったし、温泉も気持ちよかったです。
贅沢(ぜいたく)なひとときを過ごさせていただきました。
明日も福井でいただいた和紙を紹介します。
次回の”箱屋の試み”、お楽しみに!!
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