ブログ 〜箱屋の試み〜 

◎第二百十三回 見た目に美しいとされる化粧箱 〜その1〜

 2月24日(木) 曇り時々晴れ(香川県)

 

箱を設計するとき、大半は中に入れるものを基準に大きさを決めます。

中身を入れるときにきつくないか、ちゃんとフタができるかを考えながら、箱のサイズを決めたりします。

でも、中身を考えなくてもいい化粧箱を作るときは、何を基準に設計するのでしょうか?

たとえば、色バリエーションを考える場合のサンプルとか、化粧紙を試すためのサンプルとか。

店長はたまに困ることがあるのです。

 

ちょうどよいサイズ、見ていて心地よい箱のデザインてあるはずです。

その試みのひとつとして、「黄金比」なるものを使った化粧箱を作ることにしました。

 

ご存知の方も多いでしょう、「黄金比」。

タテヨコのバランスが最も美しいとされる比率です。

ルートなどを使ってややこしい数式で表されますが、だいたいタテ5:ヨコ8の比率です。

絵画や建築物にもよく使われている比率です。

 

きょうの化粧箱は、フタの天面面積を「黄金比」で作りました。

ところで、高さはいくつがいいのだろう?

体積の「黄金比」ってあるのでしょうか?

きょうは適当な高さに調整しました。

 

「黄金比」を使った化粧箱ですが、化粧紙にはひさびさ登場の白いレザックです。

シンプルな「ミフタ式」での立体化です。

 

うん、見た目に上品な化粧箱になったと感じます。

長すぎず、短すぎず。

落ち着いたバランスではないでしょうか。

「黄金比」を取り入れた、オリジナル化粧箱をシリーズ化してラインアップしてもいいかも。

機会があれば、「黄金比」と箱の高さのバランスも化粧してみたいと思います。

 

見た目に美しいとされるバランスは、「黄金比」以外にもあるみたいです。

明日は、もうひとつの美しいバランスの化粧箱を紹介します。

 

次回の”箱屋の試み”、お楽しみに!!

 

 

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