ブログ 〜箱屋の試み〜 

◎第百九十八回 合成樹脂を使った強い紙 〜その1〜 

 2月 2日(水) 晴れ時々曇り(香川県)

 

きのうくらいから、寒さが少し緩んできました。

ラジオで聞いたのですが、1月の香川県は、とても寒くてとても雨が少なかったそうです。

確かに、通り雨はあったものの、今年に入ってからは一日中雨が降っていた日がありません。

香川県の水がめ「早明浦ダム」の貯水率も低下の一方です。

箱屋にとって、雨は降らないほうがいいものではあるのですが、水不足になるのはたんへん困ります。

 

気温も確かに低かった。

でも、雪が積もりません。

一年に一回くらいは、香川県の平野でも雪が積もっていた記憶があるのですが、寒い割には積もるほどの雪が降っていません。

雨雲、雪雲に敬遠されているのでしょうか…。

 

さて、きょうは「合成樹脂(ビニール)」を使った、ちょっと換わった紙をご紹介します。

紙表面に「合成樹脂」が施されているので、破れや擦れに強いです。

水も弾いちゃいます。

 

紙表面にシワ模様が入っているので、皮革のように見えます。

「擬革紙」の一種ですね。

強度や質感がいいので、本の表紙に使われたりもします。

 

箱屋にとっては、少しやりづらい紙です。

水を弾くので、糊(のり)が付きにくいことがあります。

箱を設計するときに、貼り方も考えないと、紙がはがれる恐れがあります。

あと、紙がかたいので、力を入れており込みしないといけません。

 

でも、見た目にカッコイイですからね。

箱にしても、見栄えがするんですよね。

鮮やかな赤と光沢、革のようなしっとり感があって、おしゃれな化粧箱を作ることができます。

 

明日は、きょうの紙とは感じの違う「合成樹脂」を使った紙を紹介します。

 

次回の”箱屋の試み”、お楽しみに!!

 

 

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