ブログ 〜箱屋の試み〜
◎第百九十一回 高知でいただいたおもしろい紙 〜その1〜
1月24日(月) 曇り(香川県)
先週の土曜日、高知県へ行ってきました。
寝不足が続いていたので少し不安でしたが、人間の体って偉いですね。
高速道路に乗って緊張すると、眠さがなくなりました。
ウチヘ帰ったときにものすごく疲れましたけど…。
高知県内にはいって、高知県で放送しているラジオ番組を聞きました。
今回の高知訪問は、ひとりでのドライブだったので、やりたい放題です。
普段聞けない番組を聴くのもいいですね。
高知県で採れる農産物の市場価格をお知らせする番組なんか、とても興味を持って聴くことができました。
耳から入る新鮮な情報が、疲れや眠気を紛らわしてくれました。
今回の高知訪問では、製紙屋さんにもおじゃましました。
皆さんも「土佐和紙」って名前を聞いたことあるんじゃないでしょうか。
このブログでも書きましたが、高知県いの町は土佐和紙の製造、加工が盛んな町です。
今回訪問した製紙屋さんも、いの町にある業者さんです。
紙作りにとても熱心な方で、紙の作り方、作った紙の使い方をいろいろと研究されています。
今回二度目の訪問でしたが、伺うたびに刺激をいただきます。
ここの製紙屋さんは「国産」であることを大事にされており、紙の原料は全て「国産」です。
海外から安く原料を仕入れることもできますが、品質は「国産」の原料が一番いいそうです。
きょうの写真は、「国産楮(こうぞ)」100%で漉(す)いた楮紙(こうぞがみ)です。
パルプ原料を混ぜた「楮紙」もありますが、今回いただいた「楮紙」は「国産楮」100%です。
とても純粋な感じがします。
「楮」は山で栽培され、収穫や加工がとても手間のかかる、希少価値の高い原料です。
製紙屋さんのお話では、「楮」を扱われている方々の高齢化が進んでおり、跡継ぎ問題が深刻だそうです。
とてもいい原料を作り、その原料でとてもいい紙を作っている流れが失われる危機にあるのは、とても残念です。
いい紙を残せるよう、箱屋として少しでもお役に立ちたい気持ちでいっぱいです。
今回、いくつかのおもしろい和紙をいただきましたので、明日も和紙をご紹介します。
次回の”箱屋の試み”、お楽しみに!!
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