ブログ 〜箱屋の試み〜
◎第百八十八回 ウーペを使った化粧箱 〜その2〜
1月19日(水) 晴れ時々曇り(香川県)
お客さまからの依頼を受け、紙を探していました。
ちょうど、普段からお世話になっている紙屋さんが来られたので、「表面にツヤのあるやや厚めの赤い紙はありませんか?」と聞いてみました。
さすが紙屋さん、紙の名前をいくつか出してもらい、手元にあった紙の見本帳を探し出して、見せてくれました。
でも、100%こちらの要望を満たしてくれる紙って、ないんですね。
見本帳が何十冊もあるのに、納得できる紙がないなんて…。
ある程度の妥協点で、紙の見積りをお願いした次第でございます。
上記のようなシチュエーションが、ままあります。
お客さまは、頭にイメージしている化粧箱を持っているので、そのイメージにどこまで応えられるか、が、箱屋の腕の見せ所です。
化粧箱の雰囲気、形状、機能性など、お客さまの欲しいイメージには制限がありません。
「篠原紙器に任せれば、きっといい箱を作ってくれるよ」って言っていただける箱屋を目指し、これからも精進してまいります。
さて、きのう作った「ウーペを使った化粧箱」を引き出し式に仕上げるため、箱の取っ手(引き手)を付けることにしました。
設計上、大きな取っ手は付けられないので、厚さにして5mmまでに納まり、「ウーペの化粧箱」に合うものがないかと思い、いつものように百円ショップを散策しました。
で、見つけてきたのが写真の「星型の取っ手」です。
ちょっと大きな百円ショップに行けば、手作りアクセサリーの素材が豊富に置いてあるんですね。
確かに、素材が豊富にあれば、こんなアクセサリーが作りたいな、とか、こんなデコレーションをしたいな、とか、想像力が膨らみますね。
買い物も楽しいかもしれません。
いろいろあった素材の中から、厚み、大きさ、形、色が適当な「白い星型の取っ手」を選びました。
「取っ手」として使う人はほとんどいないんでしょうけど。
箱と「取っ手」は、テグスでつないでいます。
これが”伸び〜る”テグスで、作業がしやすかったです。
でも、「星型の取っ手」を引っ張ると、テグスが伸びて、手を離すと「取っ手」が”パチンッ!”と箱にぶつかるんですね。
ユートピアみたい。ぷっ。
「取っ手」も付けたし、明日はきょうの箱を入れる「外箱」を作りましょうか。
次回の”箱屋の試み”、お楽しみに!!
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