ブログ 〜箱屋の試み〜
◎第百七十三回 擬革紙を使った小物たち 〜クロコの名刺入れ〜
12月20日(月) 晴れ時々曇り(香川県)
新しいものを作るときは、いろいろと考えるものです。
貼箱を作る技術を使って、なにかおもしろいものはできないかしら?、と思いながら、いろんな試みをしては、このブログでも紹介しています。
しかし、作り手の欲求を満たすものができても、売れるものとは限らないんですね。
お客様が「これ欲しい」とか、「こんなものがあれば欲しいな」と思っているものを作らなくちゃいけないのですね。
きょうご紹介する「名刺入れ」も、そんなアイテムのひとつです。
カッコいいアイテムを作ってみたくて、ギミックを持たせた「名刺入れ」に仕上げてみました。
フタを開けると、下の写真のように開きます。
名刺がちゃんと入っているでしょ。
この名刺が入った箱の下にも、名刺を入れることができます。
写真では分かりにくいですね、、
上の部分に配る分の名刺を入れて、下の部分にストック分の名刺を入れることができます。
これで名刺入れと名刺ケースを二つ作らなくてもすみますね。
革っぽい外観を出すために、以前紹介した「クロコGA」という化粧紙を使いました。
細かいウロコ模様が表面を覆った、ワニ革をイメージさせる化粧紙です。
しかし、分厚いアイテムになってしまいました。
これでは懐(ふところ)のポケットに這入りません。
箱を薄くすると、化粧紙をキレイに貼ることができない、という”箱屋の都合”が表れています。
あと、持ち歩くものにするのであれば、角が尖っていたり、硬いものでは快適ではない、との意見もいただきました。
確かに、体につけるものであれば、硬くて尖っていると刺さって痛いですよね。
う〜ん、、お客様のお声を新製品開発に取り込むことは。大事なことなんだなぁ。
快適に持ち歩くことができる、柔らかい「名刺入れ」を考えてみます。
すぐには間に合いませんので、明日は違った擬革紙の名刺入れを紹介します。
バッグやデスクに入れるものとして見ていただければ幸甚です。
次回の箱屋の試み、お楽しみに!!
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