ブログ 〜箱屋の試み〜
◎第七十九回 海外に目を向けた芸術家
7月29日(木) 雨のち晴れのち曇り(香川県)
きょうの香川県は、なんだか慌しい天気でした。
朝起きた頃に降っていた雨が、午前中にやんで急に晴れてきて、昼過ぎにはまた雨が降ってきて、で、曇っている、って感じです。
暑いですからね。大気も不安定ですよ。
さて、きょうは芸術家としての源内先生をご紹介します。
珍しいもの好きの源内さんは、江戸時代当時、唯一海外との貿易が行われていた長崎を数回訪れており、外国の文化に触れることを楽しんでいたようです。
長崎で西洋画を見た源内さんは、自分で油絵を描いているんですよ。
「西洋婦人図」という絵で、いまも残っています。
独学で西洋画を学んだ源内先生ですが、司馬江漢とか、小田野直武とか、日本史の教科書に出てくるような人にその画法を教えたそうです。
知っている人は知っている、有名な浮世絵師の鈴木春信とは、江戸で同じ長屋で暮らしていたようです。そこでの春信との交流から、浮世絵の新しい技法が考えられたりもしています。
絵だけでなく、源内先生は陶芸の世界でも足跡を残しています。日本各地で陶芸に適した土を見つけては製陶を勧め、自らも新しい陶法を考え出したそうです。
源内さんの焼き物には、日本地図やアメリカ大陸の地図がデザインされています。
外国の文化に目を向けた、源内さんらしいアイデアですよね。
変わったことが好きで、人を驚かせてばかり、というイメージの強い源内さんですが、本職ではちゃんと世のため人のためになる功績を残しているんです。
明日は、源内先生の本職についてご紹介します。
次回の箱屋の試み、お楽しみに!!
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